ロングテールの法則

pioneern2006-04-13

自分はITの専門家でも何でもないので
ITについては人並みにしか知識を持っていませんし
そんなに大した情報ソースを持っているわけでもありません。


そんな自分でも、頻繁に耳にするようになった
ロングテール”という言葉にひかれて
この本を買ってみました。


とっても良く整理されていて読みやすい本でした。
80対20の法則を初めとする
ビジネスシーンでよく使われる法則について
それを覆すものは必ず現れるもんだと気が付かされます。
頭では、ビジネスシーンで使われる法則なんて絶対的なものが
ないのが当たり前で、それを覆すものは必ずあると思っていても
知らず知らずのうちに、こうした法則を深く考えもせず
使ってしまっているということはよくあります。


特に、ロングテールの法則に関しては
テクノロジーの進歩によって80対20の法則を
覆すことができるという意味で興味深い話で
また新たな視点をもらった1冊でした。

久しぶりに…

もう長いこと更新していませんでしたが
やっぱりこれからもマメに更新する時間はとれそうにもありません。

でも、楽しみにしていただいているという声も
一つか二つはありますので、簡単に更新します。
とりあえず、最近読んだ本の中で
お〜! すげ〜! とパラダイムを変えられ、知的好奇心をくすぐられた
お薦めを列挙しますので
魅かれたものがあったら読んでみてください。




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社長のための人材錬金術 ダメな奴でも「たたいて」使え!

pioneern2005-11-26

後藤さんの人材育成関係の本は本当に他にない程
学びになる内容がぎっしり詰め込まれていて
さらに、それが実践の中で磨かれた理論と技術なので
重みのある説得力を持っています。


ただ、読んでみて人に対して錬金術のように
不思議な技はないんだなぁ と思いました。
人材錬金術という言葉はものすごく上手いと思います。
キャッチとしても良いものだとは思います。
しかし、この本を読むと錬金術という言葉はしっくりこない気がします。
それは、決して内容をけなしているわけではありません。
錬金術のような不思議な技ではなく
もっと、どっしり落ち着いて地に足の着いた内容で
人と人とのコミュニケーションや
人の成長を見守り、共に成長するスタンスの取り方を
誠実に真摯に行う気構えと行動規範について
真正面から取り組んでいる内容だと思うからです。


しっかりした考え方をもとにした
とても簡単にできるノウハウが満載で
始めの一歩を踏み出しやすいように
何からするべきかが、読むだけで分かる本でした。


タイトルは社長の〜となっていますが
コミュニケーションを活性化するという観点でいえば
誰が読んでも役に立つ本だと思います。
特に夫婦や恋人同士で読んで欲しいと思います。
後藤さんの人に対する愛を感じながら読む事で
本当にいろいろな学びになりました。

なぜ、占い師は信用されるのか?

pioneern2005-11-25

前著『一瞬で信じこませる話術コールドリーディング』が
大変好評で、続編として出版された本です。
前著が出版されてから、著者はいくつかのテレビ番組にも登場し
コールドリーディングという言葉自体も知る人が増えたと思います。
しかし、使いこなせるかどうかというと…


日常的に使ってきた言葉や仕草を有効活用しようという
発想自体は素晴らしいと思います。
しかし、道具は使う人のモラルによって
良くも悪くもすることができる というのは
コールドリーディングのパワーを知れば知るほど
恐ろしくもなり面白くもなるところではあります。


特に、このテクニックを活用されて
自分が騙されて(操られて)いることを自覚せずにいると
あらゆる言い訳を騙して(操って)いる人のために
してしまうというのは恐ろしい限りです。
自分の脳のパワーを自分を騙す(操る)ために自ら進んで
使うわけですから、どうしようもありません。


本当にこの技を悪用する人が増えないことを祈るばかりです。
どちらにしても知らないよりは知っている方が
良いに決まっているわけですから
営業関係の方は絶対に読んでおくべき本だと思います。

ブルー・オーシャン戦略

pioneern2005-08-09

ブルーオーシャンとは、他に競合のない独占市場の
ことを指して言っています。
それ以外の競合のある市場のことを
血みどろの海=レッドオーシャンと言っています。


これまでもマーケティング関連の本では
競争について書かれている本が多く出ていました。
マイケル・ポーター氏の『競争優位の戦略』をはじめとして
いかにして競争に勝つかを説いた本が主流でした。


しかし、この本は完全に競争を否定して
いかにして独自の市場を作り上げるかを説明しています。
これまでにも、何冊かこういった本を読みましたが
ほとんどの本は、この本ほど具体的ではなく
抽象的な理論で終わっていたように思います。
この本では、いろいろなビジネスを分析しながら
どうすれば、競争のない独自の市場を作り出せるのかについて
研究した結果を的確に簡潔にまとめてあります。


ナンバー1ではなく、オンリー1なんて言葉は
少し前から日本でも使われていますが、標語だけで
この本のようにビジネス戦略として、体系立てて
きちんと考えられていることは、ほとんどありません。


この手の本にしては珍しく薄い本に仕上がっているので
忙しい人でも読めるのではないでしょうか?

星の商人   345

pioneern2005-08-05

始めてこの本を見たときは、
ふざけた著者名だなぁと思って見送りました。


しかし、読んでみると
とてもまともな本でした。
成功法則について、物語になっていて
主人公の目を通して学ぶ形式になっています。
よくある形ですが、この本は短いわりに
非常によくまとまっていて
きちんと必要なエッセンスも盛り込まれていると思います。


自分もこれまでの人生を振り返りながら
主人公(レキ)と同じ気持ちになったり
物語で起こる出来事と自分の出来事を重ねてみたりしながら
自分が今、この物語で言うと
どのあたりにいるのかを確認しながら読めました。
この程度の分量なら、どんな本嫌いでも
全部読めると思います。
著者名はふざけてるように見えるかもしれませんが
真面目な本なので、特に本嫌いの人にお薦めします。

5分間集中力トレーニング

pioneern2005-08-01

著者の須崎先生は、もともと獣医師さんです。
しかし、ただの獣医師さんでは、ありませんが…
(Blogを書いていらっしゃるので、
 ただの獣医師ではない獣医師に興味のある方は→コチラをどうぞ
そして、他にもいろいろな顔をもっていらっしゃいます。
その1つが、シルバメソッドのインストラクター。
シルバメソッドとは、脳の使い方を学ぶメソッドです。
決して老人介護のためのメソッドではありません…
といっても分かりにくいと思いますので→コチラをどうぞ


では、この本はシルバメソッドの紹介なのかというと
そうではなく、集中力を発揮することに
焦点を絞って書かれた本です。
シルバメソッド以外にも、須崎先生の経験や
シルバメソッドの受講者の体験などから
どうすれば、誰でも集中力を発揮しやすい状態に
なることができるかについて書かれています。
そして、集中力を発揮しやすい状態になるための
レーニングについて本当に分かりやすく
実践しやすい形で説明してあります。


表面だけをさらっと流すと、
なんてことない本に思えるかもしれませんが
とても読みやすい中に重要なエッセンスが入っていると思います。
自分の今までの感情や内なる声に意識を向けて
読み進めていくと、たくさんの気づきが得られるはずです。