日記の魔力―この習慣が人生を劇的に変える

pioneern2004-10-08

日記と読書というと、昔の人がよく当たり前に
習慣としていたものの代表のような気がします。
今、この2つを習慣的に行っている人は少ないと思います。
だからこそ、あらためて著者は日記の重要性を語った本を出されたのでしょう。
一昔前か二昔前なら、当たり前のことを書いているだけなので
この本を誰も買わなかったでしょうから……。

日記と言うものが、自分の人生を客観的に捉えるツールになるというのが
この本のテーマになっています。
だから、日記には感想ではなく事実を書きなさいと言っています。
時間や場所を正確に書いておくことで、後で読み返したときに
イメージが想起されやすくなるので、そういったところを特に詳細に書いておくといいようです。
そうすることによって、記憶力も高まります。
また、例によって例のごとく、マイナスの言葉や愚痴は書かないようにとも言っています。


また、日記を自分の思想史として後日読み返すことを勧めています。
未来の自分へのアウトプットということになるのでしょうか。
一旦、自分の考えや着想を客観的な記憶として保存しておいて
それをあらためて読む際には、もう一度主観的に振り返るという
作業を経て、その時点での気付きを得る事を主眼においています。
こういう意味において、未来への宣言を日記に書いておくことも勧めておられます。


自分も簡単な事実の記述のみの日記をつけています。
人間の記憶の曖昧さや忘れると言う機能のおかげで助かる部分もあります。
しかし、事実を書いているだけのものでも振り返ると
自分の成長が目に見えて分かるようになります。
目に見えると自信になって返ってくるので、日記をつけることはお薦めします。
その指針として読んでみてはどうでしょうか?