村上春樹氏の書く、恋愛小説ってラストシーンまでは
急展開でスピード感があったり、緩んだりして
あっちゃこっちゃに揺さぶられるような感覚になるのですが
ラストシーンはゆったりと流れていて
妙に落ち着いた気持ちになります。
この小説は特にラストシーンの主人公である僕の気持ちと
それまでに起こるあらゆることを考えると
ホっとする反面、これからどうなるんだろうという
2つの思いの間で気持ちよく揺れながら終わります。
この物語は村上春樹氏の物語の不思議さと
村上春樹氏の書く恋愛小説の味が微妙な味わいで
組み合わさっていて、いい感じになっています。
この物語もとても面白いので、是非読んでみて下さい。