羊をめぐる冒険

pioneern2004-11-06

もう自分でもいい加減にしたいのですが
どうにもこうにも止める事ができません……。
ビジネス書を読む時間の何倍もの時間を村上春樹氏の
小説を読む時間に使ってしまっています。


この物語は村上氏のデビュー作である『風の歌を聴け』から『1973年のピンボール』へと続く
一連の流れの続きになっています。なので主人公は同じですし鼠もジェイも登場します。
もちろん、他にもいつものように個性的なキャラクターが何人か登場します。
特に上巻はほとんどが、前作とは変わってしまった主人公と鼠の
現状についての描写なので、少し退屈かもしれませんが
上巻の後半から、この本のタイトルにもなっている
羊をめぐる冒険に突入して物語は一気に加速していきます。


下巻に登場する羊博士や羊男はかなり奇妙なキャラクターですが
重要なポイントにもなっています。
羊男はイラストも出ていますが、ちょっと笑ってしまいました。
前半はゆっくり描写をイメージしながら読んで
後半は物語を楽しみながら北海道の景色の中に自分を置いて
読んでみてください。これもやはり面白い物語でした。


   『羊をめぐる冒険 (下)