ドラッカーさんが教えてくれた 経営のウソとホント

pioneern2004-09-30

この本は、著者である酒井氏がドラッカー氏に
直接インタビューした内容をまとめて作られた本です。
著者は日経ビジネスの編集などに携わっているので
ビジネスマンが何を知りたいのかということを良く知っておられますし
おそらく、インタビューのやり方も洗練されていて
的確に聞きたいことを聞き出す力を持っておられるのだと思います。
また、ドラッカー氏は言うまでもなく有名人ですので
絶命の必要はないでしょう。


知識労働者として多くの人が働く世界になり
多くの人が、自分の知識を高めることに興味を持っています。
それによって、変わった世の中では、今までにない
考え方やサービスなどが登場しては消えていきます。
そのスピードは昔に比べて、どんどん早くなっていきます。


そこで、よく言われるのがイノベーションです。
しかし、ドラッカー氏はイノベーションについて
それは、アイデアではないと言っています。
イノベーションとは組み合わせであると言うのです。
ということは、人と人とが係わり合いの中で生み出すパワーが
イノベーションには重要であり、そのためのマネジメントも重要だということになります。


ドラッカー氏はこのような、ビジネスマンとして生きるために
多くの価値のある、示唆に富んだ言葉を残されていますが
この本では、ドラッカー氏本人の本を読むよりも
分かりやすく、そのことについて理解することができます。
もちろん、今までのドラッカー氏の著作を読んでおけば
理解は更に深まると思いますが、
とりあえず、軽いドラッカー入門書ってことで試してみてはどうでしょうか?