リチャード・ブランソン勝者の法則

pioneern2004-08-18

創業者の本は好きでよく読む種類の本の一つです。
リチャード・ブランソン氏と言えばイギリスの大企業ヴァージングループの創業者です。
この本はリチャード・ブランソン自身が書いている本ではありませんので、
もう少し客観的な視点でリチャードブランソンとヴァージンを分析しています。
創業者にもいろいろなタイプの人がいると思いますが、ブランソン氏は
ビル・ゲイツスティーブ・ジョブスらのように最新技術で波に乗って成功したわけでもないし
ジャック・ウェルチのように大企業の業績を飛躍的に伸ばしたわけでもありません。
成熟した市場に弱者として参入し、強者に挑んでその弱点を突き、シェアを拡大させてきました。
また、ヴァージングループとして、レコード、旅行、ホテル、日用品、ゲーム、音楽、航空、金融
に至るまで様々な業界で事業を同じヴァージンのブランド名で展開しています。
日本にも大企業はありますが、コンドームを売って、パンクロックのCDを売りながら
飛行機を飛ばし、金融商品を売る会社があるでしょうか?
しかも、すべて同じブランド名で……。
こうした業界に参入するに当たってのヴァージンの戦略は明確で
競争がなく、消費者が企業から不当な扱いを受けている業界に
高品質商品を適正価格で提供するというものです。
しかも、反逆者として乗り込み強者をやっつけるという
いかにも庶民好きするイメージで業界に殴り込みをかけるので、
イギリスでのブランソン氏の高感度も非常に高いそうです。
ブランソン氏は、この本を読む限りとても普通の人には真似のできない本物の異端児経営者なのでしょう。
死ぬまでに是非ともお会いしてお話を聞いてみたい人の一人になりました。