質問する力

pioneern2004-08-09

大前研一氏の本は結構好きで何冊か読んでいます。
氏の本には、個人としてどのようにレベルアップするかという本と
日本全体の政治や経済や外交という大きな話の2つのパターンがあります。
この本は、どちらかというと後者的な要素が強い本だと思います。
今までの本だとスケールが大きすぎて、自分の生活レベルではすぐに役立つということは少なかったのですが
(それでも、大きな流れを知るためには、とても勉強になっています。)
今回は、その流れを見る際に必要な視点を教えてくれています。
新聞やニュースで流れてくるニュースが、どういった意味を持っていて、どんな狙いがあるのか
また、それは正確な情報なのか? など、疑い始めればキリがないのですが
きちんと考える視点を持っていれば、おかしいというところが見えてくるということです。

氏の新刊も出ていますが、あえて少し前の著作を紹介しているのは
少し時間が経ってから読むことで、その当時の意見が正しかったのかどうかを
知識が少なくても比較的容易に判断しながら読めるからです。
その意味でも、少し前の氏の本を何冊か読んでみれば、氏の先見力が確かめられると思います。
その先見力の源になっているものを吸収して、大きな流れをつかみつつ
自分のポジションを意識して作っていきたいと思います。

【大前研一「新・資本論」―見えない経済大陸へ挑む】
【ドットコム・ショック―新旧交代の経済学】