書評:Dictionary

pioneern2004-08-04

言葉の定義って年をとるごとに広がっていきますよね。
それは、積み重ねてきた経験が違うから……というだけではなく
その前提となる生い立ちにも、大きく左右されるのだと思います。
例えば、同じことが起きても男の子と女の子では、受け取り方が違うし
兄弟がいる、いない。親がいる、いない……などの家庭環境の違いもあるでしょう。
だから、世界が広がるにつれて共通の意味を認識できていて、
共感できる言葉が少なくなるので、親しい友達ができにくくなっていくような気がします。
そうした経験を踏まえた上での会話や付き合いが、大人としてなされていきます。
段々、当たり前だと思っていたことが、そうではないことに気付いたりして……
でも、そんな中でも力を持って、響いていく言葉があります。
そういう言葉を使う事が恥ずかしいと思ったりすることもありますが
やっぱり、その言葉には真のパワーがあったりします。
そんな言葉とその意味が、この本の中には詰まっています。
そして、今までの経験を包含して優しく力強く、言葉の存在を主張しています。
その一つ一つの意味を知ることで、原始のパワーを思い出させてくれる本です。
自分は、この本を大人になって知り合った友人からプレゼントされました。
そのこと自体が、とても意味のあることだと思っています。
しかも、この本をプレゼントされたということで、深い意味を持っていると思います。
自分にとっては、とても意味深い本です……。