ねじまき鳥の探し方―村上春樹の種あかし

解説本というと一つのジャンルになっている程
たくさんの本が出ているんですね。

この本は村上春樹氏の小説に関する解説本です。
何となく勢いで買ってしまった感じですが……。
少し読んでみて、多くの村上作品に共通する点を
再確認することができました。

例えば、主人公はほとんどが男で、自分のことを「僕」と呼ぶ。
煙草を吸うし、酒も飲む。やたらと出てくるのはビールとウイスキー
煙草を吸わない場合はレモンドロップを舐める。
ほとんどの場合、結婚生活にほとんど理由もなく
破綻をきたすか、結婚していなければ彼女と分かれてしまう。
猫を飼っていて名前がない。
小さい頃から人付き合いが苦手で、一人でレコード鑑賞や読書をするのが好き。
友達は、ほとんどいない。会社でも目立った存在ではない。
などなど……。 

こういった主人公の特徴だけでなく
登場人物に、やたらと「渡辺昇」が出てくるわけや
名前のない登場人物が多いわけについても書いています。

一通り作品を読んでから、この本を読むと
村上作品の別の側面を見れるかもしれませんよ。