レキシントンの幽霊

pioneern2004-11-01

最近、ビジネス書ばかりでなくこういった小説を
読む時間が増えているのですが、少し感じるところがあります。
もともと小説が好きな人からすると
ものすごく当たり前のことなのかもしれませんが
文学作品を読んでいると、イメージする力が自然と鍛えられるように思います。
もう一つ思うことは、(こちらの方が強く思うのですが)
文学と言う表現を深く味わうことで表現について感じたり学んだりできると言う点です。


小説などのきちんと練られた表現をいくつも味わう事で
いろいろなものを見たり聞いたりした時に、
自然と言葉や文字で豊かな表現ができるようになります。
始めは単なる真似にしかなりませんが、量をこなすことでレベルは上がっていきます。
そしてアウトプットの技術が高まるにしたがって
今度はインプットのレベルが上がるように思います。
だから最近、たまにはこうした文学作品をたっぷり読むことも意味があるなぁと思っています。


この本は村上春樹氏の短編集です。
いろいろな本に掲載された短編を掲載していて
元の文章に手を加えたり、省略したりしたものも
載っているので、元の文章を知っている人は
それとの違いも楽しめるようになっています。


とにかく、何か好きな著者の小説を読むというのも
たまにはいいと思いますよ。
そういう時に短編集は気軽に短時間で読めるので
読むのが遅いという人にもお薦めできます。