気づかせて動かす―熱情と理のマネジメント

pioneern2004-09-10

スクールウォーズ」というテレビドラマのモデルだった
伏見高校でラグビー部の監督をされていた山口先生と
その教え子で日本代表にも選ばれ、ラグビー界では日本の顔となった
平尾さんの対談形式の本です。


お二人が語る内容は、やはり非常に熱いものがあり
その情熱が、本からもほとばしっているように感じました。
いかにして自分が自分に対して客観的に認識するか。
自分に対してどれくらい多くの気付きを得るか。
その上で、愛情をもって生徒を観察し、どうすれば、その子が伸びるのか、
また、その子が伸びた姿や笑顔がイメージできるのか。
そうしたイメージを明確に自分が持てなければ
結果が出ることはないし、そうしたイメージを
生徒に持たせてやらなければ、自発的に動く事はないと仰っています。


最終的には生徒が自分から自分のことに
気付き、考え、成長できるようにすることが重要で
ラグビーを通して、そのことを教えてこられたそうです。
そして、その中から責任を持てるリーダーが生まれ
良いリーダーが育てば、良いチームは自然に生まれてきます。
こういった、人間形成をラグビーを通して実践してこられた
山口先生とその教え子だった平尾さんの関係が
読んでいて、すごくうらやましく思いました。