社長失格

pioneern2004-05-31

ITバブル崩壊前の1997年に起きたベンチャー企業の隆盛と没落を
すべて社長自らが描いたノンフィクション。
当時は、IT全盛でいくつもの会社ができてはつぶれていった。
その中で上場を果たした企業もあったが、著者が起業して興したハイパーネットは
ITバブルにのって事業範囲を拡大していく。始めは順調すぎるくらいに順調だったが
やがて、事業範囲を広げすぎたために資金不足に陥り、銀行からの貸しはがしもあって倒産してしまう。
その中で、起こる様々なことは多くの教訓を教えてくれる。
人間、決して驕ってはいけないとは知りつつも、著者と同じ年齢で同じような世間の流れで
同じ状況になった時に、驕らずにいることが果たしてできるだろうか。
自分に当てはめながら読めば、更にリアルな感情を持って学びが深まるだろう。
特に、会社の状況がドンドン悪くなっていく時に自分ならどうしただろうと考えると恐ろしくもなる。
起業を志す人は、是非一度読んで欲しい本。