決断の法則

pioneern2004-05-21

どんなに感動する本に出会っても、素晴らしいセミナーに参加しても
人間は自分が実践しなければ、何も変えることができない。
しかも、実践しないでいるうちに感動も薄れ、そのうち忘れていってしまう。
そこで、小さな行動をしようと決めるのだが、なぜか続かないことが多い。
そうした原因をコーチングトレーナーが解き明かしている。
原因は非常にシンプルで、すべては「決める」(コミットメント)ことにある。
一口に「決める」と言っても、深く具体的に「決める」意味を理解していただろうか?
著者は「決める」ということは言葉に一つの意味を与えたり、一つの意味に絞り込んだりすることだとしている。
言葉には、様々な意味が包含されている。
しかし、その言葉に対してポジティブな意味を与えて、それを受け入れることができれば
行動が変わり、人間はすぐに変われるというのだ。
実際に、本でも著者がコーチングによって導いた人が、どのように変わっていったか
具体的に紹介されて、それぞれのエピソードが興味深い。
また、章の終わりごとにコーチングトレーナーとしての解説が載っている。
そこには、自分を見つめ直すのにちょうど良い質問が載っており、かなり使えると思う。
なかなか行動できないで自分にイライラしたり、自信のない人にお勧めできる本だった。