ポジティブ思考のウソを斬る

pioneern2004-03-25

タイトルを一目見ると過激な内容のイメージがしたが
逆に納得することが多く「そうそう」と納得しながら読めた。
最近のポジティブ思考に対するアンチテーゼとして考えながら読むことができた。
後半は「それって常識か?」と思うことへの反論がメインになってくるので(例えば9章〜12章)
ややパワーダウンする感じがするが、何年も前の主張なので当時はもっと斬新だったのだろう。

今まで自己啓発関係の本を読んだりセミナーにも参加したりしたけど
効果が続かないという方は読んでみるといいんじゃないだろうか?
なんでも、そのまま受け入れるだけというのは自己啓発でもなんでもなくて
ただの言いなりでしかないと気付かせてくれる。
どんなに素晴らしいものにも必ず裏がありマイナスがあるものだ。
解釈をするのは自分だが、盲目的に決めるのではなく
そういったいろいろな要素を念頭において考えれば選択肢が広がる。
ポジティブ、ポジティブと力んで進まなくてもよい方法があるということに
気がつくとかなり楽になれる。そんな時も必要じゃないだろうか。
ただ読み流せばそれまでの本だが、頭をフル回転しながら考えて読むと肥しになる本じゃないだろうか。
どんな本でもそうなんだとは思うが……。