かもめが翔んだ日

pioneern2004-09-18

江副浩正さんと言えば、リクルートの創設者であり
去年、リクルート事件と言われた一連の贈賄事件のせいで
リクルートをいろいろな意味で有名にした方です。
その江副氏の生い立ちから、太平洋戦争を経験した子供時代
そして、戦後の好景気の中でリクルート社を創設し
リクルート社をどんどん発展させていった過程を
江副氏の視点でまとめて書いた本です。
リクルートと言えば、数々の名経営者を生み出し
今でも、いくつものベンチャー企業の経営者を輩出していますよね。
創業者の方が書いた本と言うのは基本的に大好きな本なので
この本を選んだのですが、もう一つは
なぜ、リクルートでは、優れた経営者のマインドが育つのかを
知りたいと思ったのも、この本を読みたいと思ったきっかけです。
文章は、本当に淡々としていて味気ないものですが
そこに江副氏の人柄と余計な感傷などが入っていない
純粋なリクルート社への思いが感じられます。
創業の頃の話(第2章)とリクルートが大きくなってから(第3章)に
かけての流れが面白くて一気に読んでしまいました。
江副氏は本当に冷静で自分を良く分かっておられる方だなあと
やっぱりすごい人なんだという思いと同時に
思いっきり素直で普通の人でもあるんだと感じました。
とにかく、素晴らしい経営者であったことは間違いない
事実だと思うので、是非とも読んでみて下さい。