高校生の勉強法

pioneern2004-07-20

著者の池谷氏は糸井重里氏との対談本【海馬】の方が有名なので
そちらを紹介するべきなのでしょうけど、この本も脳の仕組みや記憶の仕組みについて
非常に分かりやすく解説してくれているので、あえてこちらを紹介します。
脳の記憶には海馬という部位が重要だという事は、【海馬】でも触れられています。
そして、脳の構造上、記憶には復習という習慣が非常に大切になるそうです。
復習する事で、その記憶が重要である事を脳に認識させる事ができるからです。
また、記憶には種類があり、長期記憶と短期記憶に分けられます。
短期記憶の中で重要だと思われるものを海馬が分類して長期記憶にしまい込むのです。
そして、長期記憶にしまいこまれた記憶の中にも
知識記憶→経験記憶→方法記憶と3つの種類があり、
段々と実生活に応用しやすい記憶になっていくのです。
また、脳の能力はべき乗で進化するために、積み重ねていくと
ある日とてつもない能力を発揮するときがやってきます。
と、ものすごく明るい結論で締めくくられているのも、題名が高校生の勉強法ですから
希望を与える終わり方になっているのでしょうね。
やはり、継続は力なりですね。これからもアウトプットを続けようと思わせてくれる本でした。