スイス人銀行家の教え

pioneern2004-06-13

前作「ユダヤ人大富豪の教え」に続く物語になっている。
前作でユダヤ人の大富豪であるゲラーさんに教えを乞うたケンが
ゲラーさんの紹介で、スイスの銀行家であるホフマンさんに会い、お金について学ぶというストーリーになっている。
前作よりもさらに突っ込んで、自分の過去や先祖にまでさかのぼって
お金と人生に対して、自分はどのように関わるのかというパターンを見つけて考えさせる内容になっている。
言い換えると、前作よりも更に深く考える内容になっているという感じだった。
前作同様、非常に読みやすい物語と文体で、主人公のケンがホフマンさんから教えてもらったことを
理解するために使う比喩も私にとってはピンと来るものが多く、共感を持って読むことができた。
読むだけでなく、読んで考えるための本として読めば、この本から得られる価値は計り知れないものになるだろう。

本田健さんの伝えたいことは非常によく分かるし、正しいことなのだろうとは思う。
しかし、表面的なことだけを理解したつもりになってしまうと、たくさんの勘違い野郎が出るような気がする。
そういう意味でも、物語として「あ〜良かった。感動した。」で終わらせてしまってはいけない気がする本だった。