江戸の経営コンサルタント

江戸時代の有名人から24人を選び出してそれぞれをコンサルタントという視点で分析している。
人物の出生から描かれていて本題のコンサルタントとしての部分が少なくなっているのは残念だった。

しかし、財政難に陥る藩のパターンはほぼ一貫して見栄を捨てられなかったためであり、

財政難を救うのは家老ではなく全く異分野からの才能である。
また、その手法に共通しているのは、その土地の特産品の生産を強化し流通を藩が一手に握って
高い利益率で売りさばくというものだった。
さらに金融の知識があれば、貨幣価値の差益を利用して利益を得る現在と変わらないことをしている。

また、商人の商いの基本は伝統を大切にすることであるが、伝統は商品にやどっているわけではない。
先代が苦心の末に生み出した商品や売り方の工夫したマインドを伝統として受け継いでいくという姿勢を
大切にしていたということは興味深かった。